金価格の値動きの仕組み

金の値動きのしくみは?「為替相場の影響を大きく受ける金価格」

「円高で儲ける」ために金投資というと、少々、違和感があるかと思いますが、「金」も立派な外貨建て金融商品のひとつです。

 

確かに、日本国内で取引されている金の価格は円建てとなっており、たとえば2011年9月9日現在、田中貴金属で販売されている金の値段は、Iグラムあたり4896円になります。 このように円建てで表示されているため、金の値段はあくまでも国内市場における金の需給バランスを反映して形成されているように思えるのですが、実はそれだけでなく、為替相場の影響も受けているのです。

 

金価格の指標的な存在は、米国のニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引されている米ドル建ての金価格です。同市場における終値をベースにして、為替レートをかけたものが、東京市場での金価格になるのです。そのため、日本国内で取引されている金の価格は、為替レートの影響を受けることになります。

 

ただし米国で取引されている金価格にそのまま為替レートをかけても、国内金価格とは一致しません。なぜなら金の取引単位が違うからです。海外で取引されている金の単位は1トロイオンスになります。これをグラムに直すと331.1034768グラムになります。つまり、為替レートをかけたうえで、トロイオンスをグラムに直したものが、国内金価格になるというわけです。

 

ちなみに、1ドル=77円で、海外金価格が1トロイオンス=1850ドルだとすると、1トロイオンスあたりの円建て金価格は14万2450円になります。1グラムあたりの金価格は、この31・1034768分の1ということになりますから、簡単な割り算で、1グラム=約4580円というゴールドカードの数字を算出できます。

 

実際の1グラムあたりの金価格には、これに各種手数料などが上乗せされますが、基本的な計算方法は前述したとおりになります。

円安なら金は値上がりし円高なら金は値下がりする

では、1ドル=77円から78円に1円幅で円安が進んだとしましよう。これがIグラムあたりの国内金価格に、どのような影響を及ぼすでしょうか。このとき、海外金価格は1トロイオンス=1850ドル変わらないものとします1ドル=78円の時点で、1トロイオンスあたりの円建て金価格は

 

14万4300円になります。したがって、これをIグラムあたりに換算すると、約4639円という数字がはじき出されます。つまり、1ドルにつき1円の幅で為替レートが動くと、Iグラムにつき約60円の幅で国内金価格が動くことになります。1ドル=77円から78円に円安が進んだ場合の変動幅は1・30%。これに対して、1グラム=4579円の国内金価格が、1円幅の為替変動で60円の値幅で動いたわけですから、この変動幅を率にすると1.31%になります。多少の誤差はありますが、為替レートの変動率とほぼ一致します。つまり国内金価格は、為替レートの値動きを忠実に反映して動いているといってもよいのです。

 

したがって、金に投資するということは、外貨に投資しているのと同じと考えることができるのです。そのため、円安局面で国内金価格は値上がりし、円高局面では値下がりすることになります。そういう値動きのしくみを背景に、昨今の金価格の値動きを見ると、海外では米ドル建てを中心にして過去最高値の更新が続いていますが、円建ての国内金価格は、まだ過去の最高値には達していないことがわかります。

 

ちなみに国内金価格の最高値は、1980年につけたIグラム=6495円ですが、2011年9月時点では、1グラム=4600円前後で推移しています。このように、過去最高値から3割近くも安い水準で取引されているのは、1ドル=77円台という円高による影響が大きいからです。

 

だとすれば、いまが歴史的円高局面であり、将来、本格的な円安局面を迎えると仮定するならば、国内金価格は今後、過去最高値を目指して上昇傾向をたどる可能性があるといえるかもしれません。

 

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欧州債務危機をにらんだ神経質な動きが続くと予想される。格付け会社フィッチは16日、フランス国債の格付け見通しを「弱含み」に変更、「弱含み」としていた欧州6カ国の国債格付けを引き下げ方向で見直すことを決めた。引き続き欧州情勢の影響を受けやすい状況は変わらないだろう。ただし、今週はクリスマス休暇による参加者減少によって、海外勢の売買が一段と細る可能性がある。そのため、欧米市場の動向にさや寄せする形でのオープニング・ギャップ以外は、方向感が出難い。